暮らし

 貴賤を問わず万人にとって命は限りがあります。例え長寿を得たとしてもあっという間に時は過ぎ、肉体は確実に老いてやりたいこともできなくなるもので、「人生百年時代」など嘘っぱちもいいところ、結局人の一生は、「その期間を充たすだけ」の適度な量の衣と食と住が確保さえできればよいわけです。
 なのにかくも皆が「もっと」「もっと」と血眼になり、果たせぬ不満を他者にぶつけ続けた結果、衣食住どころか命の確保すらままならぬ時局を迎えるという歴史を世界は繰り返しているわけで、なんともはや。
 しかもその原動力は欲望よりもむしろ将来への「恐れ」、今やその源は巨額の扇動資金が投じられているSNSだったり怪しげなネットメディアだったりするわけで、人という存在はいつの時代も如何ともし難き存在でございます。

“Life can be wonderful if you're not afraid of it. All it takes is courage, imagination ... and a little dough”
――Charlie Chaplin