漫画「ある夏の日」

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 果たして1年後、2年後の世界がどうなっているのか想像もつかぬ、ますます不透明な世情になっておりますが、そんな娑婆の中で暮らすということは我がことですらなかなか見立ての通りにはゆかぬものでして、去年夏に描きかけでペンディングになっていた2ページの「ぷち」を今夏に合わせて完成させようというだけのことが、見込みよりもひと月余計にかかりました。
 故あって最近よく数十年前から百年以上の昔の史料や当時の出版物に目を通しておりまして、後世の我々はそれらが短期間で泡沫一朝泡のように消えたことを知るさまざまな枠組みが、それぞれの時代の人たちにとっては恐ろしく執着拘泥する存在であったこと、そして現代社会のそれらもまた、同じようにいずれ泡のように消えてしまうのだろうと感じております。
 いま、人はこうしてスマホを使い車で走り回り、見かけは如何にも進化してきたようにみえます。でも人そのものは、大正末年だった百年前と比べ何も変わっていないなとつくづく思いますし、だからこそ、また同じことをやらかしかねないな、とも思うのです。