中世スペインの劇作家カルデロン(1600-†1681)の代表的な戯曲の一つ『人生は夢』(La vida es sueño)。第二幕の終わり、岩窟に幽閉されたポーランドの王子の独白は、ほぼ同時代の織田信長が好んだ舞『敦盛』の一節「人間五十年下天の内をくらぶれば」にも相通じるものがあり、西洋ではことに有名です。
身近な家族からよく見聞きした著名な人々まで、次々にこの世を去り、泉下に旅だってゆきます。それは私たち自身が年を取り、いつしか人生の峠をとうに越してしまったということでもありましょう。彼らと時を同じくした苦楽歓悔こもごもの何十年間は、過ぎ去ってみればただ一瞬の、はかない夢。そして私たちのいまですら、誰一人例外なく、いずれ、必ずそうなります。
創作協会セゼルツァーニエ出版所では、この玉響の人の世を、少しでも大切に、僅かでも表現できたら、と思っています。どうぞよろしく。
人生は何ぞ
其は無我夢中に過ぎぬ
人生は何ぞ
其は虚飾に満ちし蜃気楼ならん
幻影の喜びならん
妄想の安らぎならん
故に人生は
単なる夢に過ぎぬ
あゝ
夢はたゞ夢なり
其は無我夢中に過ぎぬ
人生は何ぞ
其は虚飾に満ちし蜃気楼ならん
幻影の喜びならん
妄想の安らぎならん
故に人生は
単なる夢に過ぎぬ
あゝ
夢はたゞ夢なり
身近な家族からよく見聞きした著名な人々まで、次々にこの世を去り、泉下に旅だってゆきます。それは私たち自身が年を取り、いつしか人生の峠をとうに越してしまったということでもありましょう。彼らと時を同じくした苦楽歓悔こもごもの何十年間は、過ぎ去ってみればただ一瞬の、はかない夢。そして私たちのいまですら、誰一人例外なく、いずれ、必ずそうなります。
創作協会セゼルツァーニエ出版所では、この玉響の人の世を、少しでも大切に、僅かでも表現できたら、と思っています。どうぞよろしく。